トイレトレーニングについて(おむつからパンツへ)


 今年も梅雨入りをし、ジメジメした季節となりました。このジメジメの梅雨が明けると夏本番!1歳半から2歳、3歳くらいのお子さんのママさんは、『そろそろトイレトレーニングの頃かしら?』、『夏だからおむつとバイバイするには良い季節かも~』と考えていらっしゃる方も多いことと思います。そして秋以降に幼稚園入園面接を控えているお子さんのママさんは、『今年の夏には必ずおむつを外してパンツにしなけば!』と気持ちが焦っている方もいらっしゃることでしょう。

 

 5月27日付の読売新聞朝刊に『トイレトレーニングについて』の記事がありました。それを読みながら、ふと我が息子のトイレトレーニングのことを思い出しました。

 

 25年前の息子の頃は、おむつが外れていること、一人でトイレに行っておしっことうんちが出来ることが幼稚園入園の条件になっていました

 

 幼稚園入園面接を控えていた年の夏・・・『おむつを卒業しなければ幼稚園へ行けない』と早生まれの息子のおむつはずしに必死になっていた私・・・パンツの中に何度もおしっこを漏らし、時にはうんちもしてしまい、最初は『おしっこしちゃうと気持ち悪いね~今度は教えてね。』と優しく言葉掛けをするものの、何度も漏らされると口調も強くなり、最後には鬼の形相で叱っている私がいました。

 

 排泄は、人間として、命あるものとして当たり前な自然現象であり、息子にとっては『何でおしっこやうんちをして叱られるの?』と純粋で小さな心に傷をつけてしまったこと・・・親として反省の気持ちでいっぱいです。この反省は、私のチャイルドケアや保育人生に生かされていることは紛れもない事実です。

 

 結局、幼稚園入園面接の日までにはおむつを外すことは出来ませんでした。そして『4月の幼稚園入園までにはパンツにしてきて下さい。』と言われ、入園許可を頂きました。しかしこれから寒い冬になるのですからおむつはずしには不向きな季節・・・トイレに誘ったり、時々トレーニングパンツにしたりと努力はしましたが、夏のような必死さは母親の私にはありませんでした。半分諦めていたのか、それともその時期が来たら自然と取れるのかなぁ~と思っていたのか、私の心情は覚えていませんが、なんと!おむつ卒業記念日がビックリするほど突然に来たのです。

 

 おむつが外れた日のことは今でも鮮明に覚えています。3歳になってすぐの2月冬晴れの青空の下、公園で楽しく遊んだ後、手を繋ぎ、実家へ向かう道のりの途中で突然息子から『おしっこ!』の言葉・・・私はその言葉を聞いてすぐにその場でおむつを脱がせ、道路の端の方でおしっこをさせました。道路でおしっこをさせることはルールに反することですが、その瞬間を逃してはいけないと思う私がいたように思います。そしてその瞬間から昼間のおしっこもうんちもトイレで出来るようになりました。まるで魔法にでもかかったような夢のような嬉しい一瞬でした。

 

 夜は、暫くパンツにはせずに、親子共々ゆっくり睡眠をとるためにおむつをはいて寝ていました。

 

私は、保育園に勤めている時も保育ママとして保育をしている時も、『トイレトレーニング』についての保護者の方から質問を頂きました。そこで私からの答えは一つ『おむつの卒業はお子さんが教えてくれますから焦らずに始めて下さい。』とお伝えしました。

 

そして保育ママ時代の研修でも『トイレトレーニングの時期について』のお話しがあり、講師の方は『ぼうこうの発達状況を見極めることが大切であり、排尿の間隔が数時間空いていることが一つの目安になります。』そして読売新聞には『排尿の間隔が2時間以上になったら、ぼうこうに尿をためることができるようになったサイン』だと記されていました。それがトイレに誘ったり、トレーニングパンツにしたりとトレーニングを始める目安になるようです。

 

 お子さんの心と体の成長と共に自然とおむつは外れます。どうぞ焦らず、叱らずに進めて下さい。そしてトイレに行くことができたり、おしっこが出たことを教えてくれたり、トイレでおしっこや

うんちができた時には、いっぱい!いっぱい!褒めてあげて下さいね。

 

                                   おんぶより