言葉について(発語)

 お子さんの1歳半健診の日が近づくと気になるのが言葉(発語)の発達についてだと思います。この時点で、指差しをしながら『わんわん』、『まんま』など単語が発したり、『わんわん、いた』など2語文、更に3語文が言えるお子さんもいらっしゃることと思いますが、その反面、1歳半健診で同じような月齢の子がおしゃべりをしている様子を目の当たりにすると、ご自身のお子さんの発達に不安になったり、焦ったりされる親御さんもいらっしゃることと思います。私もそのような母親のひとりでした。

 月齢、年齢があがることでお友だちも増え、人と接する機会も多くなります。その際に自分自身の気持ちを言葉で伝えることが出来たら、物事を言葉で共感することが出来たらどんなに良いかと思いますが、言葉を発することが少しゆっくりめのお子さんは、上手に伝わらないもどかしさや時にはイライラ感を持たれることと思います。私の息子もそのような子どものひとりでした。

 

 親御さんが一緒にいればお子さんの思いを代弁してあげることも出来ますが、常に一緒にいることが出来る時期はアッと言う間に過ぎていき、児童館へ行ったり、保育園、幼稚園へ行ったり、お友だちと一緒に遊んだりと親元から離れる場面も多くなります。上手に言葉で伝えることが出来ないと大泣きしたり、叫んでみたり、怒ってみたり、時には叩いたり、蹴ったり、噛みつきがあったりと悩みも増えてきます。

 もしそのような悩みを抱えた時は、決してご自身のお子さんだけを責めたり、叱ったりせずにその物事に寄り添い、共感してあげてください。そして親御さんもご自身の子育てを責めたり、悔んだりしないでくださいね。

 言葉は生きているものにとって大事なコミュニケーションツールです。2023年2月10日の読売新聞朝刊の子ども欄に『言葉の遅れが気になったら』という記事がありました。もしご自身のお子さんの言葉の発達が気になりましたら、専門家の方たちに相談するのも良いかもしれません。専門家からの立場で発語の促し方など良きアドバイスを頂けると思います。

 今回、『言葉について(発語)』について投稿しようと思ったのは、ママ友のお孫ちゃん(男児3歳)の言葉の遅れについて相談を受けたことがきっかけです。その時に『大人が言っていることを理解していて、お孫ちゃん自身が大人にして欲しいことを何かしらの表現で伝えてきて、家族内でもコミュニケーションがとれていて、楽しく遊んで、たくさん食べて、好きなことができて、お孫ちゃんにいっぱい!の笑顔があれば大丈夫だと私は思います。きっとお孫ちゃんの頭の中にはたくさんの言葉でいっぱいで何かをきっかけにきっとその言葉がどんどん出てくると思います。』と伝えました。

 その後、そのママ友から『最近だいぶ会話ができるようになってきました。おじいちゃんいる?アンパン買って!などこんな感じですが話しています。心配していたパパも言葉が出てきて良かったと言っています。』とお孫ちゃんの近況報告を頂きました。『お孫ちゃんのステキな成長に私も嬉しい気持ちでいっぱいです。お孫ちゃんが発した言葉が皆さんに通じている喜びをいっぱい感じていますね。』とお返事をしました。

 お子さんの成長も発達状況も十人十色です。心身の成長発達が早くても遅くてその子自身の個性ですね。その個性を大切にしつつ、その個性をより良い方向に導いてあげるのも私たち大人の役目だと思います。

 

楽しい子育てを心がけて、お子さんたちの小さな成長も大きな喜びにしましょう!

 

長い投稿を読んで頂き、ありがとうございました。

 

                           おんぶより